フォーカシング指向心理療法を知る本

フォーカシング指向心理療法を学ぶ場合

金剛出版から刊行されたジェンドリンの著作『フォーカシング指向心理療法〈上〉体験過程を促す聴き方』・『フォーカシング指向心理療法〈下〉心理療法の統合のために』は必読書だと思います。(あいにく〈上〉は品切で出版社のページから削除されているので、〈上〉については版元ドットコムさんの当該ページのリンクを貼ってあります)

それ以外ですと、キャンベル・パートン著、日笠摩子訳『パーソン・センタード・セラピー—フォーカシング指向の観点から』(2006、金剛出版)、キャンベル・パートン著、伊藤義美訳『フォーカシング指向カウンセリング』(2009、コスモス・ライブラリー)があります。

日本人の手によるものとして、内田利広著『フォーカシング指向心理療法の基礎—カウンセリングの場におけるフェルトセンスの活用』(2022、創元社)があります。
言葉少ないクライアントとの面接をどう進めるか、逆に言葉で覆い尽くされるようなクライアントとの面接をどう進めるかについての大きなヒントを得られるでしょう。
実際の面接場面でのクライアントとセラピストのやりとりも載っています。
書影:フォーカシング指向心理療法の基礎

フォーカシング指向心理療法がどんなものか概観する

下記の書籍の第8章をぜひご覧になってみてください。久羽康トレーナー(大正大学専任講師)と私で担当したものです。

日本心理療法統合学会監修、杉原保史・福島哲夫編
心理療法統合ハンドブック』(2021、誠信書房)
書影:心理療法統合ハンドブック
ここをクリックすると目次全体が表示されます(PDFファイル)

フォーカシング指向心理療法について、概要/アセスメント/変化のメカニズムとプロセス/治療関係/介入技法/臨床例/効果研究の項目に分けて、コンパクトに13頁で書いています。

第8章フォーカシング指向心理療法の一部|『心理療法統合ハンドブック』

*参考*
大正大学ウェブサイトに掲載された紹介記事
[心理療法統合ハンドブック」の紹介(久羽講師が分担執筆)

また、こちらのコラムも合わせてどうぞ。

フォーカシングから心理療法への示唆:論文2つのご紹介

(堀尾直美)