フォーカシング・ネットワークではフォーカシングのワークショップ(スキル学習の研修講座・セミナー)を開催しています。
フォーカシング・ネットワークのフォーカシングのワークショップの特徴は、

  • 少人数での体験学習中心に行う(講師1人がついて3、4人程度の小グループに分かれ実習)
    実習に集中できるようグループ毎にお部屋を確保
  • 1つのコースを複数の講師で担当する
    各トレーナーの持ち味に触れ学びを多様さを図る


ことです。

フォーカシングは、話し手と聴き手の相互作用から起きてくるプロセスであり、人が体験を語ることで自ら変化していくプロセスです。その自分自身のプロセスと相手のプロセスに添うまなざしと姿勢の実践として、スキルをお伝えしています。
ベーシック1コースでは、基礎的なフォーカシングするスキル/リスニングするスキルを実習しながら学びます。
ベーシック2コースまで受講することで、フォーカサーとしてもリスナーとしても、フォーカサーのプロセスを守り、尊重する、フォーカサー中心のありようを学べます。

ジェンドリン『フォーカシング』書影

開催日程案内:3件

現在、開催日程が決まっているのは次の通りです

(1)会場「フォーカシング・ベーシック2コース」(東京都豊島区、西巣鴨駅・庚申塚駅・新庚申塚駅・板橋駅最寄り、定員12名)
 10/19・20(土・日)両日10時〜17時
 FAT法を学びます。下方にあります「お申込み案内」をご参照ください

(2)会場「フォーカシング指向傾聴ワークショップ」(東京都北区、駒込駅・上中里駅・西ヶ原駅最寄り、定員21名)
 11/30(土)9時半〜16時半
 フォーカシングをある程度学んだ方が、フォーカシングの学びを傾聴に活かすことを狙いとしたワークショップです。下方にあります「お申込み案内」をご参照ください

(3)会場「(名称未定)フォーカシング対処法コース」(東京都豊島区、西巣鴨駅・庚申塚駅・新庚申塚駅・板橋駅最寄り)
 2025年1/11・12(土・日)
(※ 日本フォーカシング協会2024年度年次大会の順延先日程と重なったため、当初予定していた2/15・16から変更しました[2024/09/10記])
 フォーカシングの基礎を学んだ方向けに、フォーカシング・プロセスの行き詰まりや困難にどのように対処するか、実習中心で学ぶコースを計画しています
 詳細が決まりましたら、ご案内します

フォーカシング・ベーシック1コースやフォーカシング・リスナーガイド習熟コースの開催日時の通知をご希望の方は、問い合わせフォームよりその旨ご連絡ください。通知登録をご案内します。
開催は、2025年春以降の予定です。変更がありましたら、このページでお知らせします。

フォーカシング・ネットワーク

お申し込み受付中のコース

2024年10月フォーカシング・ベーシック2コースお申し込み案内

日程・概要

2024年10月19日・20日(土・日)、両日9時30分~16時30分
会場:東京都豊島区内(西巣鴨駅・庚申塚駅・新庚申塚駅・板橋駅最寄り、詳細は参加される方にお知らせします)

定員:8名(開催決定)

対象:ベーシック1コースや2018年度までのベーシックコース(日精研主催を含む)を修了された方向け

参加費:35,500円(日本フォーカシング協会メンバー34,500円)

講師久羽康、阿部利恵もしくは堀尾直美(いずれも国際フォーカシング研究所認定トレーナー)

フォーカシング・ネットワーク・トレーナー3人の顔写真

左から、久羽/阿部/堀尾

内容

フォーカシング・ベーシック1コースで学んだフォーカシングとそのリスンニングの基盤にして、フォーカサーがリスナーにどのように聴いてもらいたいかを教える/リスナーとしてはフォーカサーに教えてもらう、フォーカサー・アズ・ティーチャー(FAT)法を学びます。

フォーカサーとしては、徹底して自分自身のプロセスを大切にしつつ、自分とは違う存在であるリスナーが聴いてくれている恩恵をどのように得ていけばよいかが分かるでしょう。
リスナーとしては、目の前のフォーカサーに合った聴き方をしつつ、聴き手としての自分を活かすにはどうしたらよいかが分かるでしょう。
共感的な傾聴の基礎訓練にもなるでしょう。

フォーカサー/リスナーとして、安全安心を確保しつつ、より自由にセッションできるようになることを目指します。
コースは、参加者全員での小講義とミニワーク、並びに、参加者3,4名にトレーナー1名の小グループに分かれて行う3回の実習で進めます。

フォーカサーに教えてもらう方法:フォーカサーが、どういうふうに聴いてほしいか、どうすれば共感してもらったと感じるかを、リスナーに教えるやり方。近田輝行・日笠摩子編著『フォーカシング・ワークブック』(2005, 日本・精神技術研究所)の「フォーカサーに教えてもらう方法(背景にある考え方)」pp.108-113に詳しい解説があります。

『フォーカシング・ワークブック』金子書房の書影

『フォーカシング・ワークブック』

お申し込みについて

上記コースについての説明をよくお読みになった上で、申し込みフォームよりお申し込みください。
ご不明の点やお尋ねになりたいことがあれば、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合せください。

申し込みフォームは、下記のボタンをクリックすると開きます。

2024年11月フォーカシング指向傾聴ワークショップお申し込み案内

日程・概要

2024年11月30日(土)9時30分~16時30分
会場:東京都北区内(駒込駅・上中里駅・西ヶ原駅最寄り、詳細は参加される方にお知らせします)

定員:21名(最少催行人数8名予定、遅くとも2024年11月15日までに開催の可否を決定します)

対象:ベーシック1コースや2018年度までのベーシックコース(日精研主催を含む)を修了された方向け。もしくは、フォーカシングの基礎的な学びのある方(ご希望でしたら具体的な学習歴を添えてお問い合わせください)

参加費:17,000円(日本フォーカシング協会メンバー16,000円)

講師久羽康、阿部利恵、堀尾直美(いずれも国際フォーカシング研究所認定トレーナー)
※担当講師が変わったり人数を減らして開催したりする場合があります(参加人数が10名以上で講師3名担当)

フォーカシング・ネットワーク・トレーナー3人の顔写真

左から、久羽/阿部/堀尾

内容

このワークショップは、フォーカシングをある程度学んだ方が、フォーカシングの学びを傾聴に活かすことを狙いとしています。

フォーカシングはカウンセリング(心理療法)の効果研究をきっかけのひとつとして発展したものですから、カウンセリングのプロセスと密接に関わっています。
フォーカシングで大事にされている着目点や態度は、対人支援の場でおおいに役立ちます。
しかし、フォーカシングの学びを対人支援の実践の場でさらに活かしたい、と考えている方も多いのではないかと思います。

本ワークショップではまず、支援者(セラピスト)自身がしっかりと「今ここ」にいる、ということの重要性と、支援者がフェルトセンスの次元を含めて話を聴くということの重要性を確認し、それを土台として、クライエントがフェルトセンスに触れることを面接の中で(明確なガイドフレーズを用いるのではない形で)どのように促すことができるのかを、体験的なワークを通じて学びます。

心理職など、実際に現場で対人支援の活動をされている方の受講を想定したワークショップですが、そうでなくとも、フォーカシングの立場から傾聴を深めたいと考えている方であればご参加いただけます。
ご参加には、フォーカシングに関して、ベーシック1コース修了程度の学びがあることが前提となります。
クライアントのFSに一緒に触れていく/共に地に支えられるフォーカサーとリスナー

*参考*

メイン講師久羽康トレーナーの著作紹介

✦『精神療法 第49巻第2号 感情の力』(2023、金剛出版)

✦フォーカシング指向心理療法を知る本

✦フォーカシングから心理療法への示唆:論文2つのご紹介

「しっかりと「今ここ」にいる」ワーク担当講師阿部利恵トレーナーのコラム

✦身体心理学から見たフォーカシング

このサイトの右側にある「サイト内検索」に「久羽」あるいは「あべ」と入力して検索すると、関連記事が色々出てきます。ご関心をお持ちの方はぜひどうぞ。

お申し込みについて

上記ワークショップについての説明をよくお読みになった上で、申し込みフォームよりお申し込みください。
ご不明の点やお尋ねになりたいことがあれば、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合せください。

申し込みフォームは、下記のボタンをクリックすると開きます。

これまで開催したコースの紹介

フォーカシング・ネットワークでは、2018年5月より、東京にて対面(会場開催)でフォーカシングを学ぶコースを提供してきました。

新型コロナウイルスの流行により2020年はコース開催を見合わせましたが、2021年2月から2022年8月までオンラインでフォーカシングを学ぶコースを提供しました。

<参考:これまで企画したオンライン開催>
◆2021年2-3月フォーカシング・ベーシック1コース(キャンセル待ち発生、終了)
◆2021年5-6月フォーカシング・ベーシック2コース(キャンセル待ち発生、終了)
◆2021年8-9月フォーカシング・ベーシック1コース(キャンセル待ち発生、終了)
◆2021年10-11月リスニング・ガイディング習熟オンライン企画(満席、終了)
◆2021年12-2022年1月フォーカシング・ベーシック2コース(終了)
◆2022年2-3月フォーカシング・ベーシック1コース(定員増員、キャンセル待ち発生、終了)
◆2022年6-8月フォーカシング・ベーシック2コース(終了)
◆2024年6月フォーカシング・ベーシック1コース(終了)

2022年11月以降は、対面での開催を再開しました。今後は、対面での開催を基本といたします。

<参考:最近の対面企画>
◆2022年11月フォーカシング・ベーシック1コース(対面、キャンセル待ち発生、終了)
◆2023年1月フォーカシング・ベーシック2コース(対面、キャンセル待ち発生、終了)
◆2023年3月フォーカシング・リスナーガイド習熟コース(対面、終了)
◆2023年6月フォーカシング・ベーシック1コース(対面、キャンセル待ち発生、終了)
◆2023年8月フォーカシング・ベーシック2コース(対面、終了)
◆2024年8月フォーカシング・ベーシック1コース(対面、終了)

開催してきたコース

エントリーコース

まずはフォーカシングがどんなものか少し触れてみたいという方のために会場開催した、1日コースです。

午前は、フォーカシングについての概説とフェルトセンスを感じてみるワークを行いました。午後は、ご希望の方全員に、講師がお相手する1対1の短時間のフォーカシング・セッションをご体験していただきました。小グループに分かれて行いましたので、他の方のセッションを複数、観察学習することができました。。
書籍などで独習されている方には、ご自分の理解や実践を確認する機会になったと思います。

*現時点(2024年4月)では、今後の開催は予定しておりません。
(ベーシック1コースには、エントリーコースのご受講なしでご参加いただけます)

フォーカシングを体験してみたい方に向け、フォーカシングを体験できるところ・学べるところのページで情報提供しています。

ベーシック1コース

今後も開催していく、フォーカシングを学ぶ上で基本となるコースです。
事前のプレセッション50分と2日間で、フォーカシングの基本的なプロセスを体験し、自分でフォーカシングができる(自分で自分の内なる感覚に触れられる)ようになるための実習をおこなっていきます。
また、フォーカシングをしている人の聴き手(リスナー)としての基本的な姿勢も学びます。

プレセッションの目的は、コースでのグループ学習の前にトレーナーと1対1でフォーカシングを体験していただくこと、並びに、コースについてのご不明な点やご不安なことを話し合いご自身のニーズとコースが合っているかご確認いただき、納得してご参加いただけるようにすることです。

コースでは、参加者10名前後と講師2,3名(参加人数による)の全体グループでの小講義とミニワーク、並びに、参加者3,4名と講師1名で構成した小グループに分かれての実習3回を行います。
小グループでの実習は、初めは講師から提案(ガイディング)をもらいながら自分でフォーカシングすることに挑戦します。2回目、3回目は、聴き方の初歩を学ぶ参加者にリスニングしてもらいながら、自分でフォーカシングすることに挑戦します。

ベーシック2コース

今後も開催していくコースです。フォーカサーがリスナーにどのように聴いてもらいたいかを教える/リスナーとしてはフォーカサーに教えてもらう、フォーカサー・アズ・ティーチャー(FAT)法のやり方を、2日間で学びます。
ベーシック1や旧ベーシックコース(日精研主催を含む)を修了された方が対象です。FATが身につくと、フォーカサー中心のセッションをフォーカサーとしてもリスナーとしても行えるようになれます。

FAT法は、フォーカサーとして徹底して自分自身のプロセスを大切にするやり方です。
リスナーとしても、フォーカサーにFATしてもらう(どんな聴き方がいいかをその場で教えてもらう)ことで、柔軟なリスニングの身につけ方を学べます。対人援助を行う方にとっては、共感的な傾聴の訓練になるでしょう。

全体グループで行うミニワークと、参加者3,4名に講師1名で構成される小グループに分かれての実習で、コースを進めていきます。
ベーシック1を修了されたらベーシック2まで受講されることをお勧めします。

FATの図解

フォーカサー継続コース

フォーカシングが自分でできるようになるためには継続して実践することが必要です。フォーカサーとしての、またリスナーとしての実践・練習を繰り返しおこなえる場として提供していたのが、この1日コースです。ベーシック1コースや旧ベーシックコース(日精研主催を含む)を修了された方に向けて開催していました。、

午前はフォーカシングへの理解を深めるための講義をおこない、午後は小グループにわかれてフォーカシングのセッションを行いました(講師はグループ毎にはつかず全体を見守り、グループの参加者同士でセッションを進めていただく形でした)。
「フォーカサー」継続というコース名になっていますが、講義内容は、リスニング・ガイディング学びたい方にとっても基本となる内容を扱っていました。

現在は開催を停止しています。実践できる場としては、トレーナーの堀尾が共同世話人を務めている「めじろフォーカシング」という会があります。基本毎月第一日曜の午後に埼玉県戸田市会場で集っています。関心をお持ちの方は、お問い合わせより、その旨ご連絡ください。

リスナーガイド習熟コース

今後も開催する予定の、リスニングやガイディングを練習するためのコースです。ベーシック2やリスナーガイドコース(日精研主催を含む)、日精研フォーカシング・アドバンスコースを修了された方が対象です。
お互いにフォーカサーとしてFATすることが練習の土台になりますので、FATが充分できるくらい自分のフォーカシングを安定して進められるようになっていることが受講条件です。

フォーカサー・アズ・ティーチャー(FAT)法やコーチ法を用い、リスニングやガイディングの練習を3〜4人のグループに分かれ集中して体験的におこないます。
フォーカサーを中心とした相互的なやりとりを通して、リスナーとしての姿勢やフォーカシングのプロセスを助ける言葉かけを行う時の基本的な態度、その場のフォーカサーの必要に合わせた柔軟なリスニングやガイディング、フォーカシングを実践に活かすための基本的な態度を身につけることを目指します。

日頃ご自分がフォーカサーとしてセルフ・ガイドに使ったり、本を読んで学んだりしたリスニング、ガイディングのフレーズを、実際のセッションで試みることができます。
そのようにして、フォーカサーがフォーカシング・プロセスの難しい局面にいる時に助けになるようなリスニング、ガイディングを体験的に学んでいきます。
繰り返し受講していただくことで、リスナー、ガイドとしての上達が図れるようなプログラムです。コースでの学びは、ご自分がフォーカシングする時にも役立つでしょう。
複数の講師が担当しますので、リスニング、ガイディングの多様性に触れることができるでしょう。

コーチ法の図解板書

※ 2019年度にそれまでのコースを再編しています。以前のコースとの異同は下記の通りです(画像をクリックすると拡大表示されます)。

フォーカシング・ネットワークのコースの、2019年度からの変更について図示したもの

用語解説

フォーカサー:フォーカシングする人
リスナー:誰かがフォーカシングする時の聴き手(リスニングする人)
ガイド:リスニングに加え提案(ガイディング)もする人

フォーカサーに教えてもらう方法:フォーカサーがどういうふうに聴いてほしいか,どうすれば共感してもらったと感じるかを,リスナーに教えるやり方。近田輝行・日笠摩子編著『フォーカシング・ワークブック』(2005, 日本・精神技術研究所)の「フォーカサーに教えてもらう方法(背景にある考え方)」pp.108-113に詳しい解説があります。

コーチ法:講師がセッション中オンタイムでリスナーに助言していくやり方。詳しくは、近田輝行・日笠摩子編著『フォーカシング・ワークブック』(2005, 日本・精神技術研究所)の「コーチつきガイド練習」pp.140-144をご参照願います。

『フォーカシング・ワークブック』金子書房の書影