これからやり方を学ぶ人のためのフォーカシングの本
フォーカシングする方法をこれから学ぼうという方向けの本を5冊紹介したいと思います。
- ユージン・T・ジェンドリン著、村山正治・都留春夫・村瀬孝雄訳
『フォーカシング』1982、福村出版
フォーカシング・プロセスを発見し、そのプロセスを教えられるよう、学べるよう方法化したジェンドリンの著書の日本語版。今年の6月に第25刷♪
日本では学術書出版に携わる福村出版さんからハードカバーで刊行されていますが、原書は一般向けに発売されています。原書初版の発行はEverest Houseから1978年に、1981年には第2版がBantam Booksから発行されています。日本語版は第2版の訳です。そして、2007年にはBantam Booksから改訂版が出ています。 - アン・ワイザー・コーネル著、大澤美枝子・日笠摩子訳
『やさしいフォーカシング—自分でできるこころの処方』1999、コスモス・ライブラリー
世界的に著名なフォーカシング教師で何度も来日しているアンさんの本。ジェンドリンの書籍と並んでロングセラー♪
ジェンドリンのオリジナルのフォーカシング・プロセスをさらにアンさん流にしたInner Relationship Focusingのやり方で書かれています。この考え方は、いわゆるパーツワークとなじみがよいです。
*当サイト内参考記事*アン・ワイザー・コーネル博士ビデオセミナー
『停止したプロセス、トラウマの癒し、内側との関係』 - エルフィー・ヒンターコプフ著、日笠摩子・伊藤義美訳
『いのちとこころのカウンセリング—体験的フォーカシング法』2000、金剛出版
日本のフォーカシングの黎明期に初来日、その後も来日し、また世界中でフォーカシングを教え、指導してきたエルフィーさんの本。原書題名は”Integrating Spirituality in Counseling: A Manual for Using the Experiential Focusing Method”で、直訳すると「スピリチュアリティをカウンセリングに統合する—体験的フォーカシング法を使うためのマニュアル」です。
技法としてのフォーカシングの具体的なやり方の紹介の後に、霊性(スピリチュアリティ)、特にはキリスト教的な、に応用する方法や霊的困難をサポートする方法などが書かれています。 - デヴィッド・I・ローム著、日笠摩子・高瀬健一訳
『マインドフル・フォーカシング—身体は答えを知っている』2016、創元社
仏教、特にはチベット仏教、の修行をし、個人、組織、社会の変革における瞑想的手法の開発、指導を行っているデヴィッドさんの本。来日も何度かしています。
彼は“Mindfulness-Oriented Interventions for Trauma: Integrating Contemplative Practices”の共編者でもあります。 - 村山正治監修、福森英明・森川友子編著
『マンガで学ぶフォーカシング入門—からだをとおして自分の気持ちに気づく方法』2005、誠信書房
かわいいイラストともに親しみやすくフォーカシングのやり方が紹介されている本。いろいろなフォーカシングのワークも掲載されています。刊行当初に神田橋條治先生が書評なさいました。
残念ながら現在品切のようです。重版が望まれます。
*参考*この本の書評が掲載されている神田橋先生の本
『「本」を遊ぶ—神田橋條治書評集』創元社、2009
これら以外にも、フォーカシングのやり方を学べる本はたくさん出ています。
私としては、フォーカシング・ワールドを深く広く知っているという点で、国際フォーカシング研究所コーディネーターもしくは熟達した認定トレーナーによるものをお勧めします。
上述の本は、ジェンドリンのものを別にして、いずれもそうです。
書き手が現在、国際フォーカシング研究所に登録されているかどうかは、下記で検索すると分かります。
Find A Focusing Professional|The International Focusing Institute
それ以外の方の手によるものは、フォーカシングをかなり狭く捉えている、あるいは、偏っている、もしくは、理解が充分でない可能性が高くなるように思われます。それでは、せっかく学ぶのにもったいないと思うのです。
お気に入りの一冊、あなたに合った一冊が見つかりますように。
(堀尾直美)