特別企画「対人援助職のためのセルフケアワークショップ」第2回開催報告

フォーカシング・ネットワークでは、8月23日(日)、「特別企画:対人援助職のためのセルフケアワークショップ 第2回」を開催いたしました。
北海道から九州まで、まさに全国からご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
涼しさを感じる地域から、大雨予報の地域、猛暑地域に台風接近地域と、気候もバラエティに富み、日本全体を感じられた会となりました。

セルフケアワークショップでは、前半にコロナ禍などストレス下における身体と心の反応の説明、後半に参加者のみなさんが、ご自分のお身体と心を再接続するワークを行いました。

私たち対人援助職者は、援助を必要としている人に時間とエネルギーを注ぐことは得意ですが、自分自身に目を向けることは、どうしても後回し、おろそかになってしまいがちです。

なにしろ、サポートを必要としている人が目の前にいるのですから、助けないと、って思いますよね。

ですが実は、私たち対人援助職者自身が、すこやかで健康な身体と心でいることこそ最も重要で、自分自身のためでもあり、他者への援助、サポートでもあるのです。

「まずは、自分だ!!」

そのことが理論だけではなく、身体全体、体験として伝わっていたらと願っています。
そしてワークショップを通じて、ご自分の身体の分断されていたところ、聞えないふりをしていた声に心を寄せ、セルフケアの一端を担えていれば幸いです。

ZOOMは、良い点も難しい点も、そして身体に負荷がかかる点もあります。ワークショップ担当としては、オンラインによる情報の得られにくさ、やれることの制限を実感しており、セルフケアを標榜しながらZOOMを選ばざるを得ないことへのためらいもありました。

しかし、フォーカシング・ネットワークとして、7月8月とZOOM講座を2回開催し、全国の方に気軽にご参加いただけること、そして安心安全を感じられる日常の場所で、ご家族やペット、植物と同じ空間に居ながら、セルフケアができる機会であることを感じ、講座の可能性が広がった感覚があります。

フォーカシング・ネットワークでは、今後も安全安心を担保しながら、出来るかたちで講座を開催していきたいと思っています。新しい生活様式ならぬ講座様式で、慣れないことも多く不手際や改善点もありますが、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

ご参加いただいたみなさま、どうぞご自分のためにも、周りの方のためにも、ゴールデンレトリバーくんのように、にこにこ、心も身体も健康でご機嫌な毎日をお過ごしください。(文責あべ)