Zoomを使ったフォーカシング・コミュニティ・グループの開催

トレーナーの堀尾です。
4月12日に、世話人をしているフォーカシングのグループで、初めてZoomを使いフォーカシングのセッションを行いました。

フォーカシング・コミュニティ・グループ(FCG)は、海外ではチェンジズ・グループと呼ばれている、自主的なフォーカシング実践グループです。私は、それぞれの相方と共同で、通常のフォーカシングとインタラクティブ・フォーカシングの2種類のFCGの世話人をしています。

今回Zoomで行ったのは、通常のフォーカシングの方のオンライン版で、メンバーはすでに自分で進めるフォーカシングとリスニングの初歩を学んでいる方々です。ほとんどの方がすでに月例会で顔を合わせており、今回が初対面という方は少なかったです。

開催までの経緯

新型コロナウィルス感染拡大の下、月1で開催していたフォーカシング・コミュニティ・グループは3月の定例会をお休みにしました。
その後さらに状況が緊迫し、4月もお休みにせざるを得なくなりました。
けれど、生活への影響は大きくなり、皆で集ってフォーカシングをするニーズは高まっていると思われました。

会のメンバーにアンケートを取ったところ、14名の方から回答があり、「都合が合う日程で状況が許せばオンラインでの開催に参加したい」という方が11名おられました!
「ぜひ参加したい」「こんな時だからこそ心から望んでいる」とのお声があり、それならばと、急遽、本来の月例会の日時にZoomを用いオンラインで行うことを企画しました。

開催の実際

参加人数は私も含め8人でした。順番にフォーカサー、リスナー、オブザーバーをするには全員だと時間がかかりすぎるので、2グループに分かれて行えるよう、私以外にもう1人ホストを募りました。

試しにやってみようということで有料アカウントを取らず、参加費は無料としました。そして、無料アカウントだと3人以上では40分の時間制限があるため。時間枠毎に一旦終了し新たに繋ぐ形式にしました。
Zoomが初めての方がおられたので、開始前に接続テストをする時間を設けました。

具体的なスケジュールは次の通りです。

(0)接続テスト 13:00~13:20

(1)オープニング 13:30~14:00
   全員で挨拶、今の感じを全体教示で確かめシェアする

(2)4人ずつ2グループに分かれてセッション
(交代でフォーカサー、リスナー、オブザーバーをする)
   セッション1 14:10~14:45
   セッション2 14:50~15:20
   セッション3 15:30~16:00
   セッション4 16:05~16:35

(3)クロージング 16:40~17:00
   全員でシェア

*セッション時間は20分とし、1人の持ち時間は準備、セッション、振り返りで30分としました。

*ビデオ付きでやるか音声だけでやるかは、セッション毎にフォーカサーとリスナーが相談して決めることにしました。結果、皆、ビデオ付きでした。

*オブザーバーは、ミュートにし、ビデオも切ってよいことにしました。楽に参加できる時間を作るためです。

*時間枠毎に5分~10分の休憩時間を取っています。この間に、一度Zoomの接続を切り、新たに繋ぎ直します。

感想・企画振り返り

お試しでやってみたことでしたが、うまく繋がらないなどのトラブルはなく、大成功でした。

参加者の方の感想を紹介します。

「セッションできて嬉しかったし、楽しかった。またやりたい」

「久しぶりにたくさんの人と一緒にフォーカシングでき満足感を覚えている。また参加したい」

「初ホストでドキドキだった、いいチャレンジができた」

「オンラインだし20分だしどうなるだろうと思ったが、意外とやれた、面白い、楽しい、またやりたい」

「元気になった。4時間は長いなあーと思ったが、休み休みやるとあっという間だった」

「対面とは違うけれど、分かり合えた、楽しかった」

「オンラインでもやりにくくなかった、休みが入ることで前のセッションと区切りがついていい感じだった」

「物理的に離れていることで、物理的にフォーカサーのスペースが守られるという利点があるように思う」

「5分~10分の休憩を挟んで次のセッションというのが少し忙しないが、セッション自体は20分という時間が確保されているのでゆったりやれる」

「ひとりでフォーカシングしていたが、リスナーがいると進みが早く、フェルトセンスに入っていく早さと深さが違う」

「オブザーブしていて、フォーカサーの表情の変化がよくわかった、どんどん深く入っていた」

「オブザーブしていて、フォーカサーもリスナーも顔が正面から見えるので、表情がよくわかる」

参加者の方々の感想を伺い、準備は少々手間でしたが、オンライン版開催を決断した甲斐があったなあと思いました。
共同ホストをしてくれたメンバーさんのお陰で開催できました。小グループのホストを担ってくださり、ほんとうに感謝です。

ホストをしてみて、5~10分で休憩と次のミーティングルームを開くのは、ちょっとせわしなかったです。できれば、10~15分時間があると助かるなあと思いました。有料アカウントなら時間を気にせず繋ぎっぱなしでグループに分かれることができる(ブレイクアウトルーム)ので、その点少しゆったりできそうだなあと思います。

企画前のアンケートの回答では、オンラインではなく対面でやりたい、オンラインに不安や抵抗がある、などのお声もありました。
そういったお声があることを覚えつつ、ニーズに応える意味で来月も開催しようかと思っています。

その場合、もし参加者が6人以上*で共同ホストが必要なら、今回とは違う方にホストをお願いしようと思います。その方が、役割を分担できて一人の方に負担がかかることを防げますし、ホストが出来る方が増えれば、私がいなくても有志でオンラインのグループ・セッションを持ちやすくなるだろうと想像しています。

*:6人以上としているのは、グループに分かれた時、ペアよりは3人以上いた方がいいと思っているからです。

Zoomでフォーカシング・コミュニティ・ミーティング