✦2022年〈きさらぎ〉の対人援助職のためのセルフケアワークショップ開催報告

フォーカシング・ネットワークでは、2022年2月23日(水)「特別企画:〈きさらぎ〉の対人援助職のためのセルフケアワークショップ」を開催いたしました。
前回の秋のセルフケアから約4か月ぶり、ちょうど日本列島に強い寒波到来中で、暦の上では春でも体感は冬の開催となりました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

2月は暦も季節も冬から春へと移る時期。
三寒四温の言葉の通り、気温も気圧も変わりやすく、また、年度変わりに向かい、出会いと別れを感じることの多い時期でもあります。
木の芽時は、英語でSpring Feverと言われるように、どの文化圏でも、心と身体が揺れ動きやすい時期ですね。

今回の〈きさらぎ〉のセルフケアワークショップ前半は、一人一人がそれぞれの春を感じながら、みなさんとつながることに、ゆっくりと時間を使いました。
後半は春、五行の「木」にちなんで、お顔、目を中心にタッチと呼吸を使ってのセルフケア、そしてご自分の神経に心を寄せる時間をもちました。
日常とは異なる時間の流れ、人とのつながり、自分とのつながりを感じて頂けたら幸いです。

私自身、日々の実践の中で感じるのですが、セルフケアは、歯磨きのようなものです。
日々歯磨きをすることで、虫歯や歯周病が防げるように、意識的にセルフケアすることで、ストレスの蓄積、バーンアウトを防ぎますし、援助の質も向上します。
そして、歯医者さんで定期検診やクリーニングを受けるように、時々専門家の手を借りる機会を定期的にもうけることで、心と身体を調えるリマインドになり、より穏やかで、いきいきとした自分らしい自分、そしてより質の高い援助へつながります。

季節柄も、また世情おちつかず、心乱れるニュースも多く、心と身体揺れ動きやすい昨今ではありますが、対人援助職者1人1人がまず自分を大切に、ケアすることで、本来持っている心と身体のポテンシャルを発揮できるようになることでしょう。
そして、自分の半径1メートルから、世界が変わっていくのではないでしょうか。

ご参加いただいたみなさまにとって、「木」の時期らしいのびやかさと、花開く美しさに満ちた春となりますように。

<文責 あべ>

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