✦2025年12月フォーカシング・ベーシック2コース開催報告
初冬のよく晴れた2日間、12月5日・6日(土・日)に、東京の西巣鴨にほど近い会場で、フォーカシング・ベーシック2コースを開催しました。
満員12名の参加者さんと講師3人でスタート。
それぞれの人生と学びたいという気持ちを持ち寄った2日間でした。
コース終了後に記入をお願いしているフィードバック用紙の内容にて、それぞれの方が学びの進みや収穫や気づきを得られたり、日常に持って帰れる大事に確認をされたことをシェアしていただきました。
参加しやすかった、楽にいられた、快適だったなどのお言葉もありました。
ベーシック1コースでフォーカシングとリスニングの基礎を学んだ方が、フォーカサー中心でありつつ、リスナーの存在が最大限活きるようなセッションの持ち方を、FAT法を通して学ぶのが、ベーシック2コースです。
そのようにして、自在により自由にセッションができるようになることを目指します。
(FAT法については、ワークショップのページの用語解説「フォーカサーに教えてもらう方法」をご参照ください)
これは、共にアサーティブである2人なら、自然とそうなるでしょう。
ある先輩フォーカサーさんや『フォーカシングの心得』の著者ビビ・サイモンのことが浮かびます。
Noを言いやすかったジェンドリンとの自分のフォーカシングセッションのことも浮かびます。
けれど、なかなかに難しいことです。
フォーカサーとして自分のニーズを掴むことが必要ですし、それをリスナーに伝えることも必要です。
あるワークショップでデモンストレーターとして大家の方に聴いてもらった時の、フォーカサーとしての不自由さや自分に対する不甲斐ない気持ち、さらには、そのセッションを振り返る時間で感じた苦い想いが浮かびます。
また、かつてリクエストし過ぎたために、リスナーさんに負担をかけてしまったセッションのことも浮かびます。
参加された方々には、きっとそれぞれのハードルがあったのではないかと思います。
参加なさった方々の苦闘と挑戦に敬意を表します。
私たち講師も学ばせていただいた時間でした。
コースのおしまいに、参加者・講師それぞれが、この2日間の学び全体を憶えておくための、自分にとってのハンドル(フォーカシング用語:スーツケースの持ち手のように、全体を取り扱えるような印・見出し・タイトルのこと)を付け、シェアするのが恒例です。
私のハンドルは、「それぞれの重み、希望、奮闘」です。
今回のコースは、人生の一局面であり、プロセスは続きます。
心地よさを頼りに、あるいは、光の方向へ、あるいは、願いが叶ったらどんなふうに感じるかを味わい…、進んでまいりましょう。
(文責:堀尾)

