フォーカシングは「する」けど「され」ない!?

フォーカシング・プロセスは、人に自然に起きていることですし、ある種の聴き方をされた時、話し手に起きるプロセスでもあります。そして、フォーカシング・ネットワークでは、それを自分で行なえるスキルとしてフォーカシングと、その助けになるリスニング・ガイディングを、各種コースでお伝えしています。

そういったフォーカサーが主体的に行うフォーカシング・セッション(たとえまだフォーカシングのやり方を知らなくて、ガイドが付き添ってもらう場合でも)について時々見聞きする「フォーカシングあるある」を、でも違っていて、こうですよー、と阿部トレーナーがわかりやすく解説しています。

用語解説
フォーカサー:フォーカシングする人
リスナー:誰かがフォーカシングする時の聴き手(リスニングする人)
ガイド:リスニングに加え提案(ガイディング)もする人

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フォーカシングは「する」けど「され」ない!?

フォーカシングは、「自分自身と関わるための方法」ですから、自分1人でもできますが、リスナーがいてくれることでやりやすくなるのも確か。

フォーカシングという自分の内側を探検する時に、1人でももちろん可能ですが、友達にサポートしてもらいながらの探検の方が、より安全安心に、楽しく未知の世界に飛び込んでいけると言えるかもしれません。

ですが、リスナーは、あくまでフォーカサーのサポーター。フォーカシングのプロセスを進めるのは、フォーカシングをする自分自身です。

自分で行うスキルとしてのフォーカシング

ですから、カウンセリングと自分で進めるスキルとしてのフォーカシングは、一線を画しています。カウンセリングは、相談者とカウンセラーがいて、カウンセリングを「受け」たり「してもらう」訳ですが、フォーカシングは、「する」ものであって、「受け」たり「してもらう」ものではないのです。

1人でのフォーカシングもよいものですが、リスナーというサポーターと共に、未知なる自分を自分の力で探検するのは、楽しいものですよ。

(文章:あべ)