フェルトセンスとの付き合い方

フォーカシングは、自分の内側に興味をもって、身体の感じ(フェルトセンス)を丁寧に感じていくプロセスです。

大切なのは、わかった気にならず、ゆっくりじっくり、新鮮な興味をもって、感じてみること。

例えば、私達は、とてもおいしい高級レストランで、初めて目にしたおいしそうなお料理を食べる時、口に入れてもぐもぐ2、3回咀嚼して、ごっくん。はいはい、おいしかったです~・・・には、しませんよね?

まずは、お料理を五感で楽しみます。

五感で感じる

どんなお料理かな?

お皿や盛り付けは?

どんな香りがするんだろう?

そして、おもむろに一口。

どんな味?

どんな舌ざわり?

噛み心地は?

じっくり味わっていると、噛んだ感じも、味も、少しずつ変化してくるのがわかります。

同時に、お料理の奥深いおいしさが実感として伝わってきます。

「おいしい」お料理だといういうラベルや情報、予測を食べているのではなく、好奇心旺盛たっぷりに、ゆっくりじっくりお料理を身体全体で味わっているからこそ、お料理に含まれているおいしさがわかるのです。

身体の感じ(フェルトセンス)も、初めて食べるおいしそうなお料理と同様、ゆっくりじっくり、いろんな側面から味わってみましょう。

身体の感じは?

気持ちや感情はあるかな?

どんなイメージ?

どんな現実とつながっている?

動作で表せる?

そこには、頭でわかるよりも、もっと奥深いおいしさ、意味が含まれているはずですよ。

(文章:あべ)